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2016.07.06 Wed

「教会がカルト化するとき」

全否定でなく、良し悪しを見極める目を~正当とカルト・異端~
ウィリアム・ウッド氏(『教会がカルト化するとき』著者)が以前、TV「ハーベスト・タイム」に出演されたときの動画を紹介します。

宗教(re-ligion)・・・それは本来その言葉のうちに正しさを含んでいる。この世に存在する数多の宗教は、その教えの内容において到底調和できるものではありません。したがってそのうちの何が正しいのか、「すべての教えが正しい」ではなく一本の真理の光を欲する思いが多くの人々に与えられることを願って止みません。


 このような状況を目の当たりにするとき、以前の私もそうでしたがすべての“宗教”をひとくくりにし「すべての宗教は似たようなもので、信じるに値しない」と失望していました。しかし、「宗教」という言葉のうちに正しさが含まれるのであれば、本当の「宗教」という真意を指し示す真理は一つであり、それは必ず存在します。私は聖書に確信を持ち、牧師として献身しました。

 しかし何が真理かという問題は、本来聖書から正しい神の言葉を語るべきキリスト教界の中でも決して無縁ではありません。異端の存在です。聖書は神の言葉をゆがめようとする人間の愚かさと、その背後で神と敵対する悪魔の意図と働きについて教えます。イエスは教会が存在する前から、異端の発生を弟子たちに警告し、その言葉の通りに初代教会の時代には既に異端が存在していました。


 真理を見極め、異端に落ちないようにするには、一人ひとりが真摯に学び、成長する必要があります。「あの牧師が言ったから」という鵜呑み、盲従の姿勢ではなく、自分で聖書を開き、正しい解釈によって理解し、みことばから判断する力を養うことが大切です。


 昨今、中東やアジアでテロが頻発し、一見同じ宗教でも一方は過激な行動で自らの意思を主張し(ある意味“神の言葉”と彼らが信じているものに忠実に)、他方それをテロと見なして非難するというわかりにくい構図が出来上がっています。何を神の言葉と定め、それにどのような権威を与え、どのように読み実践するか・・・(もちろん断っておきますがテロ行為を許す気は毛頭ありません)。神の言葉を自ら開き、教師の言いなりではなく自ら理解しようとする営みは、実は双方に求められているのではないでしょうか?

「カルト宗教にだまされないために」 ウィリアム・ウッド氏 from Harvest Time Ministries on Vimeo.




◆『教会がカルト化するとき』
・いのちのことば社
・ISBN-13: 978-4264020738
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2015.10.23 Fri

『幸せの扉を開く29のカギ 一生感謝』

『幸せの扉を開く29のカギ 一生感謝』
(ジョン・クゥアン著 小牧者出版)

一生感謝

初版は2012年。ジョン師はチョンシン大学院卒業後、南ソウル恵み教会協力牧師として奉仕しておられる先生。
本書を手に取り真っ先に目を引いたのは帯の言葉―――「幸せだから感謝するのではなく、感謝するから幸せなのです」。先に現象があっての感情ではなく、まず感謝という意志が先であるということを分かり易い文章とやさしいイラストで教える。

新約聖書はクリスチャンに対して「神に感謝せよ」と命じています(テサロニケ人への手紙5:18、エペソ人への手紙5:20)。
おのおの自分の歩みを振り返り、ドキッとさせられる場合があるかもしれない。

さて、この本は決して単なる自己啓発や実践倫理の類ではない。感謝すべき対象は、この世界すべてを創造し、聖書を通してご自身を示し、私たち一人ひとりを愛してくださる神であり、一人ひとりが神に立ち返ることを前提としている。

肉体の渇き以上に重大な渇きは、感謝する心が起きて来ないこと。「感謝できるやわらかい心」は、神の「恵み」(受けるに値しない者が一方的に受けるプレゼント)を理解する助けとなり、それは更なる感謝につながってゆく。

神を知り受け入れて、どんな状況でもまず感謝する(意志)ことは、結局私たちにとってもっとも「楽」な歩み方。なぜなら、本来人はそのように造られているのだから。。。

◆ 本書より引用(“ ”は私が追加しました。)
「感謝とは皮肉である。本当に感謝しなければならない人は、感謝を知らないのに、何も持っていない人は小さなことに感謝できる」
「感謝したからといってすぐに環境が変わるわけではない。しかし感謝すると私たちの心が変わる。心が豊かになっていき“人生を見る目と深さ”が変わってゆく」

f-pa


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2015.09.10 Thu

『神は死んだのか 9つの証拠から無神論に挑む』

『神は死んだのか 9つの証拠から無神論に挑む』
ライス・ブルークス著、
牧師(テネシー州ナッシュビル・ベテル・ワールド・アウトリーチ教会)・伝道者。ミシシッピ州立大学を卒業後、ジャクソン改革派神学校にて博士号を取得。宣教団体エブリネイション(世界60か国以上の教会や大学で伝道活動を展開)の創始者の一人。

中嶋典子・𠮷朝加奈共訳
いのちのことば社 フォレストブックス

書籍『神は死んだのか』

本書帯より
‟ニーチェ(哲学)、ホーキンス(理論物理学)、ドーキンス(生物学)・・・聖書の神を否定した天才たちの論拠に切り込み、神の存在証明に挑む熱き伝道者の渾身作”



 以前、公開された映画「GOD'S NOT DEAD 神は死んだのか」と同タイトル。神を否定するよう迫る無神論者の教授に対し、大学生が自分の信仰をかけて立ち向かう。教授が引用する、神を否定する天才たちの主張を次々に反論し、ついにはクラスメートたちの支持を獲得してゆく、胸のすくような内容です。

 しかし天才たちの主張をくつがえされてゆく場面は討論が次々に進むために、その展開に初見ではついてゆけないかもしれません(ストーリーのテンポを優先したのでしょう)。論理的なやり取り(つまり互いの主張がどのようにぶつかり合い、何がどう証明され、どのように覆されるか)の細かい点まで味わうことは難しいのです。本書は、天才たちの神否定の主張とその欠陥について信仰者の目線で易しく学ぶことができます。 

 聖書信仰は単なる妄信ではありません。しかし、万人に対し全く反論の余地がない形で知的に神を証明するができないのもまた事実です。なぜならその営みは単なる知的理解ではなく、最終的には砕かれた心をもって受け入れるものだから。一方で神否定の論理の欠陥を学ぶ中で、哲学の難題である「存在しない、ということを証明する難しさ」を再確認することができます。伝道の際、私たちは学者の言葉の引用などで否定されると、ついひるんでしまうかもしれません。しかし、必要以上に恐れることはないのです。敵を知り、落ち着いて伝道するための知的学びとして本書をお勧めします。

 最後に、理論武装は決して未信者とのディベートで勝つことが目的ではありません。伝道の際、論理の正しさはある種のタイプ(私のような)には確かに有力に働きます。しかし相手を論破するだけでは心を勝ち取ることはできません。人々の目が開かれることを願いつつ、聖書の言葉に信頼し、愛をもって柔和に、怒るのではなく情熱的に忍耐をもって、いつも語ってゆきたいものです。

§1コリント13:1後半 “・・・愛がないなら、やかましいどらやシンバルと同じです。”   本来の文脈は教会内の信者に宛てた手紙ですが、未信者に神の愛を示す際にも当然通じる真理です。
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